ドッグフード

獣医師目線でみる『ココグルメ』の特徴やメリット・デメリット!評判や購入方法も紹介

執筆者:平松 育子
獣医師・ペットライター山口大学農学部獣医学科卒業山口県内の複数の動物 ...プロフィールをもっと見る

最近、SNSや雑誌などで目にすることが多くなった「ココグルメ」のドッグフード。評判も良く話題になっているため、気になっている飼い主さまも多いのではないでしょうか。

冷凍やレトルトで届く手作り食のココグルメには、どのようなメリットがあるのでしょうか。ココグルメユーザーの著者が忖度なしで解説していきます。

ココグルメの詳細を見る

ココグルメとは

ココグルメは「手作りごはんで、一生愛そう」をコンセプトに開発された、ライフディッシュ。

従来のドライフードやウエットフードの概念に囚われず、ヒューマングレードの新鮮な国産の肉と野菜のみを使用し、食材本来のおいしさや栄養価がそのまま摂取できる低温加熱調理にこだわっていることが特徴です。

リスクの高い保存料や着色料は使用せず、余計な添加物は加えられていません。

低温加熱調理とは

低温加熱調理とは、56~95℃程度に水温やオーブンの温度を設定し、ゆっくりと加熱する調理法です。

低温調理は栄養素が大きく損なわれず、風味やうまみを逃さない調理法といわれています。低温で調理するため新鮮な素材を使用することと、製造環境の衛生管理が重要です。

ココグルメの主な特徴

ココグルメには主に以下の特徴があります。

  • 添加物を使用していない
  • 食べるだけで水分摂取できる
  • 国産食材・グレインフリー
  • すべてにおいて安心を追求

それぞれ詳しくみていきましょう。

添加物を使用していない

ドッグフードは健康リスクのある保存料や着色料などの添加物が加えているものも多くありますが、ココグルメは余計な添加物を使わずに低温加熱で調理しています。

人のご飯と同じ新鮮な食材本来の美味しさ、香り、栄養価を楽しめるフードです。

食べるだけで水分摂取できる

ココグルメは、水分を70%以上含んでいるため、食事から自然に水分を摂取できます。

一方、ドライフードの水分量は約10%です。水分量が多いとカビが生えやすくなり、品質が劣化してしまい長期保存できなくなるために水分量を少なくしています。

そのため、自主的に水分を取ってくれないわんちゃんの場合は、水分不足を起こしてしまい結石や脱水を招く危険性があります。

国産食材・グレインフリー

ココグルメに使用される食材は、すべて国産のものを厳選。ドッグフード工場ではなく、お惣菜やお弁当を作る食品工場でうまみたっぷりのお肉と新鮮な野菜を昆布・かつおだしと一緒に低温調理しています。

使用している食材の産地情報も確認できるため、飼い主さまの安心につながります。また、アレルギーのリスクが高いといわれている小麦などの穀物類は一切使用していません。

すべてにおいて安心を追求

食材だけがヒューマングレードなのではなく、調理・配送・保管など飼い主さまのお手元に届くまでのすべてのフェーズにおいて、人の食品と同等の基準で管理しています。

今回ココグルメについて紹介しておりますが、獣医師である私もココグルメユーザーです。発売されてすぐに、フードジプシーのわんちゃんの飼い主さまにご紹介できればと思い、お試しで申し込みました。

まずは愛犬のために温めて開封したところ、大騒ぎであっという間に食べてしまいました。そこで飼い主さまにご紹介すると、わんちゃんが喜んで食べてくれたとのことで定期購入を始められました。ココグルメのおかげで、長いジプシー生活に終止符を打つことができたそうです。

ココグルメの種類

ココグルメには、4つのメニューと3つのタイプがあります。

ココグルメの4つのメニュー

ココグルメには、原材料によって以下4つのメニューがあります。

  • チキン&ベジタブル
  • ポーク&ブロッコリー
  • フィッシュ&パンプキン
  • ジビエ&ビーツ

それぞれの特徴をチェックして、愛犬に合うものを選んでみてください。

チキン&ベジタブル

ココグルメで一番人気なのがチキン&ベジタブル。ドッグフードの素材としてよく利用されるチキンが使用されていおり、初めてのわんちゃんにおすすめのメニューです。

鶏むね肉、鶏のレバー、小松菜、ニンジン、さつまいもが主な原材料です。

主な原材料の特徴は以下のとおりです。

鶏むね肉

低脂肪、高タンパク質、ビタミンB群、イミダゾールジペプチド、パントテン酸、ビタミンKなどが多く含まれています。イミダゾールジペプチドは抗酸化作用をもち、疲労の改善が期待できます。また、ビタミンKにはカルシウムの吸収を促す作用や、血流の流れを安定させる作用があります。

鶏レバー

ビタミンA、ビタミンB12、亜鉛、鉄分など多くの栄養素が豊富に含まれています。ビタミンAは、発育の促進、肌や粘膜の健康維持、免疫力の向上などに関係しています。

ニンジン

さまざまな栄養素がバランス良く含まれる抗酸化作用のある食材。老廃物の排泄を促します。

ココグルメ チキン&ベジタブル

ポイント:
子犬、成犬、シニア

「ココグルメ チキン&ベジタブル」は、鶏むね肉やささみをメインに、新鮮な野菜もたっぷりと入った、ココグルメ一番人気のドッグフードです。主な原材料には、低脂質・高たんぱく質で愛犬の食欲をそそる旨味がある鶏むね肉、ビタミンAと鉄分を豊富に含む鶏のレバー、食物繊維やビタミンCなどの栄養源として優秀なサツマイモなどが使われています。

獣医師監修のもと総合栄養食基準で作られており、栄養バランスに優れているのはもちろん、人の食品と同じ基準・設備で作られているため、安全安心なフードです。

ポーク&ブロッコリー

ポーク&ブロッコリーは、豚肉をメインに使用しており、お肉が好きなわんちゃんにおすすめです。

豚肉、豚のレバー、ブロッコリー、さつまいも、かぼちゃが主な原材料です。

豚肉

ビタミンB群や亜鉛、鉄、タンパク質など、さまざまな栄養素が含まれています。とくにビタミンB1の含有量は、鶏肉や牛肉などほかの肉類と比べて5〜10倍といわれています。

豚のレバー

たんぱく質や鉄分が豊富で低脂肪です。豚レバーは鉄分やビタミンB12、葉酸など、造血作用に必要な栄養素を多く含んでいます。また、ビタミンAやビタミンB12などのビタミン・ミネラルも多く含んでいます。

ブロッコリー

粘膜を健康に保つ助けとなるβ-カロテンや、免疫機能を整え、肌を健康的に保つうえで有効に作用するビタミンCが豊富です。 貧血予防に効果のある鉄のほか、DNAの合成に関わる葉酸も含んでいます。

ココグルメ ポーク&ブロッコリー

ポイント:
子犬、成犬、シニア

「ココグルメ ポーク&ブロッコリー」は、豚肉をメインに、ブロッコリーやサツマイモといった新鮮な野菜もたっぷりと入ったココグルメのドッグフードです。主な原材料には、たんぱく質だけでなく、ビタミンやミネラルなど愛犬の健康をサポートする栄養素を豊富に含む豚肉を採用。

また、食物繊維やビタミンの供給源として、ブロッコリーやサツマイモも使用されています。獣医師監修のもと総合栄養食基準で作られており、栄養バランスに優れているのはもちろん、酸化防止剤や発色剤、保存料や着色料などが一切添加されていないため、素材そのものの自然なおいしさを味わえます。

フィッシュ&パンプキン

フィッシュ&パンプキンは、高タンパク低脂肪の国産すけそうだらと旨味たっぷりのまぐろをぜいたくに使用し、ビタミン豊富なかぼちゃをプラスしています。

すけそうだら

タンパク質やビタミンB12、要素などの栄養素が多く含まれています。珍しい機能として、スケソウダラタンパク質には筋肉を増加させる作用があり、筋肉のうち瞬発力を司る側近を特に増加させることがわかっています。

マグロ

高タンパク低脂肪で、ビタミンB群、ビタミンD、セレン、マグネシウムなどの栄養素も豊富です。これらの栄養素にはエネルギーの生成や免疫システムのサポートに貢献し、疲労感を軽減する効果があります。

かぼちゃ

抗酸化作用のあるビタミンA・C・Eやミネラルが豊富に含まれています。また、カリウム、βカロテン、食物繊維も豊富です。かぼちゃは疲労回復効果、虚弱体質の改善に役立つ栄養価の高い食材として有名です。

ココグルメ フィッシュ&パンプキン

ポイント:
ダイエット、低脂質、子犬、成犬、シニア

「ココグルメ フィッシュ&パンプキン」は、ダイエット中や体重管理が必要な犬におすすめのドッグフードです。主な原材料には、高たんぱく質・低脂質の国産すけとうだら、中性脂肪の減少効果があるとされるオメガ3系不飽和脂肪酸を豊富に含むまぐろ、βーカロテンをはじめとした豊富なビタミンや食物繊維を持つブロッコリーやかぼちゃを採用。

素材そのもののおいしさや栄養成分にこだわり、酸化防止剤や発色剤、保存料や着色料などが一切添加されていません。獣医師監修のもと総合栄養食基準で作られているため、安全安心なフードです。

ジビエ&ビーツ

ジビエ&ビーツは、高タンパク低脂質な鹿肉に、栄養豊富なビーツ(サトウダイコンやテンサイの仲間)やきのこを合わせています。

鹿肉

鹿肉は高タンパク質、低脂肪で低カロリーです。ビタミンB群やミネラルが豊富で、鉄分は牛肉の約2倍含まれています。青魚に多く含まれるDHAも多く含まれている非常にヘルシーなお肉です。また、食物アレルギーになりにくい特徴もあります。

ビーツ

ナトリウム、マグネシウム、リン、カリウム、カルシウム、鉄と言ったミネラル成分が豊富で、「奇跡の野菜」ともいわれています。ビタミン類も豊富で、皮の部分には食物繊維が非常に多く含まれています。

きのこ

きのこに含まれる栄養分は種類によって異なりますが、ビタミンDやビタミンB類、カリウムやリンなどのミネラル類が多く含まれます。また、食物繊維が豊富に含まれ、腸内細菌の餌となる働きもあります。

ココグルメ ジビエ&ビーツ

ポイント:
低脂質、子犬、成犬、シニア

「ココグルメ ジビエ&ビーツ」は、シニア犬におすすめのドッグフードです。主な原材料には、高たんぱく質・低脂質でビタミンB2やカリウムなどの栄養素を豊富に含む鹿肉、栄養価が高く「飲む輸血」といわれるスーパーフードのビーツ、胃腸の健康をサポートするビタミンKを豊富に含むキャベツなどを採用。

獣医師監修のもと総合栄養食基準で作られているため、安全安心なフードです。また、素材そのもののおいしさや栄養成分にこだわり、酸化防止剤や発色剤、保存料や着色料などが一切添加されていません。

ココグルメの3つのタイプ

 ココグルメには以下3つのタイプがあり、サイズや保管方法、メニューなどが異なります。

  • ココグルメ
  • ココグルメ・レトルト
  • ココグルメ・プチ

それぞれの特徴をみていきましょう。

ココグルメ

ココグルメには「チキン」「ポーク」「フィッシュ」「ジビエ」の4種類があり、冷凍状態でお手元に届きます

それぞれ100g包装で、製造日から約1年半保存可能です。解凍後は、未開封の場合は約7日間冷蔵保存、開封後は2日間冷蔵保存が可能です。

ココグルメ・レトルト

パウチで販売されているココグルメ・レトルトは、常温での保管が可能で「チキン」と「ポーク」の2種類があります。

50gと100gのサイズがあり、利用状況に合わせて選ぶことができます。ホテルなどにお泊りするときにも利用しやすいタイプです。

賞味期限は未開封の場合、製造からおよそ2年です。

ココグルメ・プチ

ココグルメ・プチは冷凍の小分けタイプで、メニューは「チキン」「ポーク」「フィッシュ」「ジビエ」の4種類です。

20g×6個の小分けになっており、トッピングに利用したい方や、ご褒美としてたまに利用したいときに便利なタイプ。

製造日から約9か月間は保存可能です。解凍後は未開封の場合は約7日間冷蔵保存、開封後は2日間冷蔵保存可能です。

ココグルメのメリット

ココグルメを愛犬に与える主なメリットについて紹介します。

国産原料のみを使用

先述したとおり、ココグルメの原材料は日本国内の農家さんたちが真心を込めて作った、お肉やお魚、お野菜のみを使用しています。

その裏付けとして、主要な食材の産地を公開しています。国産原料のみを使用するだけではなく、産地を明記したり、農家さんのインタビューを公式サイトに掲載したりと、顔の見える関係づくりを心がけています。

トレーサビリティが確保されている

トレーサビリティとは「その製品がいつ、どこで、誰によって作られたのか」を明らかにするために、原材料の調達から生産、消費まで追跡可能な状態にすること。

ココグルメはトレーサビリティを確保したフードで、飼い主さまや実際に食べるわんちゃんの安心感につながるでしょう。

原材料・製造過程が人と同じ

おいしさを引き出すこだわりの製造方法をはじめ、二次殺菌、微生物検査、X線検査、温度管理など食品と同じ衛生基準・品質管理のもとで作られているため安心です。

 ココグルメは人の食事を作る食品工場で作られています。ペットフードの製造はペットフード安全法で細かく決められていますが、ココグルメは義務つけられていないレベルまでしっかりとチェックし、安全・安心なごはんにこだわっています。

今までにないドッグフード

1885年にイギリスで犬用のビスケットが作られ大人気になりました。これがドッグフードの始まりといわれています。その後各国で、ペットフードの会社が作られました。

日本では、それより75年遅れた1960年に粉末タイプのドッグフードが登場。その後、改良を重ねてドライフードが完成しました。

「愛犬の食事も作ってみたい」という思いをもたれる飼い主さまは多くいらっしゃいますが、栄養バランスをとるのは簡単ではありません。また、長期にわたって食べさせると、クル病などの病気を発症するおそれがあるといわれています。

愛情のこもった手作り食を食べさせたあげたいという飼い主さまの思いを代弁したココグルメは、AAFCO(米国飼料検査官協会)の栄養基準を満たした安心して利用できる手作り食です。

獣医師監修

ココグルメは総合栄養食基準の手作りごはんです。栄養学に詳しい獣医師、米国L.V.T/ペット栄養管理士、北海道大学動物機能栄養学研究室名誉教授といた動物の栄養と健康のスペシャリストがレシピ監修しています。そのため、わんちゃんが本当に必要な栄養をバランス良く含んでいるのが魅力です。

また、何度もリニューアルを行い、より良いごはんの追及を行っています。

アフターフォロー

ココグルメに関することだけではなく、食事に関することや病気療養中の疑問などを「獣医師にオンライン相談」で直接質問することが可能です。ココグルメユーザーのほか、もしくはココグルメの購入を検討中の方も無料で利用できます。

また、食事量を計算するための自動計算器も公式サイトにあるため、食事量に関する悩みの助けになるでしょう。

ココグルメのデメリット

一方、ココグルメには以下のようなデメリットもあります。

価格が高い

冷凍のココグルメの場合、公式サイトではメニューにかかわらず4個セットで2,255円(税込)、12個セットで5,671円(税込 送料別)。

ココグルメ・レトルトは100g×8袋で6,230円(税込 送料無料)、ココグルメ・プチは1袋6個入り×6袋で4,350円(税込 送料別)です。

ドライフードと比較するとやはり高めといえます。

 解凍・温めの手間が必要

ドライフードや従来のウェットフードのメリットは、出したらすぐにあげられる点です。

ココグルメは電子レンジで温めたり、湯煎したりする必要があるため、急いでいるときには不便に感じるかもしれません。

獣医師の口コミを紹介

家庭で作るような手作りご飯の再現を目指し、調理方法や製造工程などにも考慮されたドッグフードです。ヒューマングレードの新鮮な食材を利用し、添加物フリーで安心なうえにおいしさも維持されているのが特徴です。愛犬により良いごはんを与えたい飼い主さんも安心して利用できるドッグフードです。

犬種・年齢を問わずオールステージ対応の総合栄養食に準拠したフードのため、体重に応じて与える量を増やすか、ドライフードのトッピングとして使用するなど与え方を工夫する必要があります。ココグルメのフードの特徴は、着色料や香料、保存料、甘味料といった余計な添加物は使わず、国産素材を使って人間と同じ食品工場で製造していることです。

ココグルメを利用する方法

一般的なドライフードに比べると価格が高いココグルメですが、お得にお試し購入ができます。わんちゃんが気に入ってくれれば、さらにお得に購入できる定期便への申し込みもおすすめです。

お試し購入

ココグルメの公式サイトでは、毎日先着300名様限定でココグルメ(100g×4種類)をお試しモニター購入できます。

通常金額3,360円(送料・税込)が70%OFFの980円となり、送料もかかりません。

また、万が一わんちゃんが食べなかった場合は、980円の商品代金が全額返金されます。

購入方法

ココグルメは、公式オンラインストアのほか、Amazon、Yahoo!、楽天または契約店舗で購入可能です。

公式オンラインストアで購入する場合、会員登録後、2回目以降の定期購入(定期便コース)の場合は毎回20%引きになります。かなりお得に購入できますので、ぜひ確認してみてください。

まとめ

今回は、SNSでも話題のココグルメについて紹介しました。手作り食は飼い主さまの愛情がたくさん込められているため、ぜひ作ってあげたいと思う一方、栄養面で心配になる方も多いのではないでしょうか。

ココグルメは、安心・安全がたくさん詰まった総合栄養食の手作り食です。ぜひ、お試しいただければと思います。

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ABOUT ME
平松 育子
獣医師・ペットライター
山口大学農学部獣医学科卒業
山口県内の複数の動物病院で代診を務めたのち、2006年に動物病院を開業。
ペット関連のウェブライターとして、多数のメディアの記事執筆、監修を行う。
2023年6月 ペット専門の記事作成会社「アイビー・ペットライティング」設立。代表を務める。
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